2014年4月22日火曜日

次号予告――その2

まだまだ、珠玉の批評文が続く。

想田和弘による観察映画『演劇1』『演劇2』のレビューでは、平田オリザの演出助手についた経験も持つ筆者が彼の素顔に迫る。だが、はたして平田オリザに「素の状態」は存在するのか?
  
「塗られる顔――『ミヒャエル・ボレマンス:アドバンテージ』展評」では、ベルギーの画家ボレマンスの作品における「塗る」という行為に着目する。その行為の裏に私たちは「眼差し」の哲学を読み取ることだろう。

遊園地再生事業団プロデュース『ヒネミの商人』(作・宮沢章夫)には二本の劇評が寄稿された。不可思議な町を舞台に描かれた貨幣の幻想性を、それぞれ別の角度から検証していく。

佐々木敦近著『シチュエーションズ「以後」をめぐって』の書評も掲載される。批評家が状況に関与することは可能なのだろうか。佐々木敦の演劇的「振る舞い」に、私たちはひとつの解を見出すだろう。

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